現代において決して

2007年08月16日

現代において決して珍しい病気で無くなったED(勃起障害)ですが、ここではまずはその定義そのものをみていきたいと思います。ED(勃起障害)とは「満足な性交渉をするために十分な勃起を達成できない、あるいは維持できない状態」あるいは「通常性交のチャンスの75%以上で性交ができない状態」(日本性機能学会の定義)とされているそうです。 上の定義では、ED(勃起障害)は非常に範囲が広く、どこまでがED(勃起障害)を指すのか、明確ではありません。
ただ、バイアグラそのものは性的興奮剤ではありませんので、飲めば勃起するという類いの薬ではありません。ほとんど全ての患者さんが内服できる極めて安全性の高い薬剤です。副作用は顔面紅潮、頭痛などが10%前後。また、長期の使用にも習慣性はなく、効果の減少は見られません。ただし、ニトログリセリン系の薬と24時間以内の同時服用は厳禁で、生命にかかわる副作用が発生する可能性があり、絶対に服用を避けなければならないそうです。参考までに女性に対する使用はいくらか報告されていますが、その効果は主にクリトリス、膣粘膜の膨張・うっ血だそうです。
しかし、いわゆる心因性が原因の「機能性勃起障害」の場合、心的ストレスや疲労などが原因の場合もあるそうです。そういった場合は一時的に十分な勃起を得られないケースもありますので、「最近ちょっと…」という時に、早急に自分の事をED(勃起障害)と決め付けることは賢明な判断とは言えないと思います。「機能性勃起障害」の原因でもある様々な心的ストレスや疲労を長期間に渡って蓄積しますと深刻なED(勃起障害)に発展する可能性もありますので、注意が必要だと思います。男性の健康には深刻なのです。
インポテンツとED(勃起障害)は違います。インポテンツは「性的不能」のことを指してED(勃起障害)はとは区別され、最近ではヨーロッパやアメリカを中心に使用を控える風潮があるそうです。また、ED(勃起障害)は大変神経質な病気です。患って悩んでいる人は風邪をひいたように人前では自分の事を、ED(勃起障害)とは公言しにくいものです。そういった意味でも、ED(勃起障害)に悩んでいる人のことに配慮して、できるだけインポテンツという言葉は慎重に使用した方がいいと思います。


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Posted by ノブ at 16:34 │ED治療